ゆるっと植物コラムvol.11 春の色、香り「梅・桃・桜」
29 March, 2025
先週から一気に温かくなり、春らしい空気になってきました。
こちらでは桜がちらほら咲き始め3分咲きといったところでしょうか^^
大体毎月1回、公園や街の木を観察するフィールドワークに同行させて頂いています。
四季を「樹木」から教えてもらうという、草木は本当に多くのことを語ってくれています!
先日の公園では梅、桜を、前回の公園では花桃を観察しました。
みなさんは
ウメ・モモ・サクラ
の見分け方ご存じですか?
なんとなく花の様子が違うのかな、と私も思っていましたが、ガイドさんからも今回教えて頂きました。
まず花の形、サクラは先端に切れ込みが入ります。
花の付き方も、サクラは花柄と呼ばれる緑色の軸が長く、その先に花が付きます。

サクラ

ウメ
そして、多くの種類のウメの花びらは丸く、モモは先がとがっているそう。
ウメは軸がほとんどなく枝に花が直接咲いているように見える、モモも花柄はサクラより短いことを教えてもらいました。

モモ
モモは花と葉が同じ時期に開くのも見分けるポイントになりそうですね。
ちなみにこちらの↓花はわかりますか?

・・・
こちらはアンズです(笑)
開花期が近いウメとの見分け方は、1つの節に1つの花ならウメ、1つの節から複数の花が咲いていればアンズ。
また、サクラのなかにも種類があり、それぞれの個性があるそうです。
丁度観察した時はまだ開花しておらず、ソメイヨシノとオオシマザクラを観察しました。
ガクの部分が見分けるポイントだそうで、形の違い、毛の有無など、よく見るとソメイヨシノには毛があり、オオシマザクラには毛がありませんでした。
花がない時期はミクロでの観察ポイントに毎度感心させられます。
樹木医の先生のお話を聞く機会も時々あるのですが、植物を愉しむだけでなく、一緒に共存するための管理という視点もあります。
それぞれ生存戦略や生き抜き方があって、私たち人間との関わりを考えるなら、「桜伐る馬鹿 梅伐らぬ馬鹿」ということわざがあるように、それぞれの植物の特性にあった管理が大切だというお話を聞きます。
私たちの暮らしと植物、季節とともに豊かな楽しみを運んできてくれます。
だからこそ私たちがどのように関わっていくか、いつも考えさせられます。
さて、ハーブ的な観点でもふれてみますと
サクラもちの香りというと、「あ~あの香りね」と想像できる方も多いと思うのですが、それは「クマリン」という芳香成分によるものです。
サクラ以外にも、フジバカマやトンカ豆、スイートウッドラフというハーブなど、様々な植物にも含まれています。
サクラの青々した葉を匂ってもそこまで香りはしないと思いますが、サクラの葉を塩漬けにしたり干したりする過程で生成され、桜餅の特有の香りが生まれます。
みなさんは梅の季節、梅仕事はされますか?
ウメも花はもちろん、梅酒などでおなじみの印象的な香りがあります。
ウメの香りの特徴成分としてべンズアルデヒド(杏仁豆腐のような香り)があります。花にはオイゲノール(クローブにも含まれるスパイシーな香り)などの成分も含まれ、ウメの品種によっても香りが違うという研究もあります。
ウメも「香り」を活かしたい植物ではありますが、食べるためには発酵や加熱、塩漬けなどの加工を行うことが必要となります。

植物によって活かしたい特徴があります。
季節の植物と向きあい、まるで手仕事を解明していくように。
今年はそんな学びもお伝え出来たらなと思っています^^
どうぞお楽しみに~
こちらでは桜がちらほら咲き始め3分咲きといったところでしょうか^^
大体毎月1回、公園や街の木を観察するフィールドワークに同行させて頂いています。
四季を「樹木」から教えてもらうという、草木は本当に多くのことを語ってくれています!
先日の公園では梅、桜を、前回の公園では花桃を観察しました。
みなさんは
ウメ・モモ・サクラ
の見分け方ご存じですか?
なんとなく花の様子が違うのかな、と私も思っていましたが、ガイドさんからも今回教えて頂きました。
まず花の形、サクラは先端に切れ込みが入ります。
花の付き方も、サクラは花柄と呼ばれる緑色の軸が長く、その先に花が付きます。

サクラ

ウメ
そして、多くの種類のウメの花びらは丸く、モモは先がとがっているそう。
ウメは軸がほとんどなく枝に花が直接咲いているように見える、モモも花柄はサクラより短いことを教えてもらいました。

モモ
モモは花と葉が同じ時期に開くのも見分けるポイントになりそうですね。
ちなみにこちらの↓花はわかりますか?

・・・
こちらはアンズです(笑)
開花期が近いウメとの見分け方は、1つの節に1つの花ならウメ、1つの節から複数の花が咲いていればアンズ。
また、サクラのなかにも種類があり、それぞれの個性があるそうです。
丁度観察した時はまだ開花しておらず、ソメイヨシノとオオシマザクラを観察しました。
ガクの部分が見分けるポイントだそうで、形の違い、毛の有無など、よく見るとソメイヨシノには毛があり、オオシマザクラには毛がありませんでした。
花がない時期はミクロでの観察ポイントに毎度感心させられます。
樹木医の先生のお話を聞く機会も時々あるのですが、植物を愉しむだけでなく、一緒に共存するための管理という視点もあります。
それぞれ生存戦略や生き抜き方があって、私たち人間との関わりを考えるなら、「桜伐る馬鹿 梅伐らぬ馬鹿」ということわざがあるように、それぞれの植物の特性にあった管理が大切だというお話を聞きます。
私たちの暮らしと植物、季節とともに豊かな楽しみを運んできてくれます。
だからこそ私たちがどのように関わっていくか、いつも考えさせられます。
さて、ハーブ的な観点でもふれてみますと
サクラもちの香りというと、「あ~あの香りね」と想像できる方も多いと思うのですが、それは「クマリン」という芳香成分によるものです。
サクラ以外にも、フジバカマやトンカ豆、スイートウッドラフというハーブなど、様々な植物にも含まれています。
サクラの青々した葉を匂ってもそこまで香りはしないと思いますが、サクラの葉を塩漬けにしたり干したりする過程で生成され、桜餅の特有の香りが生まれます。
みなさんは梅の季節、梅仕事はされますか?
ウメも花はもちろん、梅酒などでおなじみの印象的な香りがあります。
ウメの香りの特徴成分としてべンズアルデヒド(杏仁豆腐のような香り)があります。花にはオイゲノール(クローブにも含まれるスパイシーな香り)などの成分も含まれ、ウメの品種によっても香りが違うという研究もあります。
ウメも「香り」を活かしたい植物ではありますが、食べるためには発酵や加熱、塩漬けなどの加工を行うことが必要となります。

植物によって活かしたい特徴があります。
季節の植物と向きあい、まるで手仕事を解明していくように。
今年はそんな学びもお伝え出来たらなと思っています^^
どうぞお楽しみに~
